The 17th Comprehensive Managements in Clinical Dentistry course Alumni Lecture Meeting2026.03.25

去る3月22日、福岡・博多にて、私の師匠である土屋賢司先生が主宰されるセミナーのOB会が開催され、「補綴治療を支える根管治療の責務と臨床的役割」という演題で講演の機会をいただきました。
今回のテーマの核としたのは、土屋先生が提唱されている**「インターディシプリナリーアプローチ」**というコンセプトです。 補綴医が指揮官となり、各分野の専門医が手を取り合い、患者さんの治療のゴールを共有して臨む。私はその中で、根管治療(エンド)のパートを担う者としての役割をお話しさせていただきました。
講演では、以下の3つのポイントに焦点を当てました。
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「歯質温存」と「感染制御」の両立:最新のマテリアル(バイオセラミック等)を駆使し、歯の強度を保つために削る量を最小限に抑えつつ、いかに細菌を封じ込めるか。
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精密な診査診断:治療後の「痛みが取れない」という不幸なトラブルを防ぐため、マイクロスコープ等を用いたクラック(歯のひび)の確認や、非歯原性疼痛の鑑別がいかに重要か。
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予後の予測と共有:治療前にエビデンスに基づいた成功率を提示し、補綴医とともに「保存の可否」や「設計の整合性」を突き詰めるプロセス。
会場に集まった先生方の歯科医療に対する高い志と情熱に触れ、私自身も久しぶりに胸が躍るような、熱い刺激をいただきました。
今回の学びと経験を日々の臨床に還元し、一人でも多くの方の歯を救えるよう、これからも精進してまいります。
塙 真樹子