5月勉強会 1回目 〜口腔機能低下症について〜2026.05.27
5月の勉強会は2回行いました。
1回目のテーマは「口腔機能低下症」についてです。
口腔機能低下症とは、主に加齢によって、嚥下機能・咀嚼力・舌の運動機能などが低下し、発音・嚥下・咀嚼がしにくくなる状態のことです。こうした口の機能の衰えが積み重なった状態を「オーラルフレイル」と呼びます。
オーラルフレイルとは、滑舌の低下や食べこぼし、むせやすさなど、口から食べる・話すという機能が徐々に低下していく状態のことです。そのまま放置すると、十分な栄養が摂りにくくなったり、会話が億劫になって社会から孤立したりすることで、全身の筋力低下や寝たきりにつながるリスクが高まります。
歯科医師会が提唱する「8020運動」をご存じの方も多いと思います。これは「80歳までに20本の歯を残しましょう」という、歯の健康を大切にする取り組みです。
もちろん、歯をできるだけ残すことは非常に大切です。しかし、歯が残っていても、口の周りの筋肉が衰えてしまうと、噛む・話す・飲み込むという動作が難しくなってしまいます。具体的には、食べ物を飲み込む力、咀嚼した食塊をまとめて喉へ送る舌の動き、食べ物が口からこぼれないようにする唇の筋力、唾液の分泌量、咀嚼するための筋力——これらのどれかが低下するだけで、口の機能は大きく損なわれます。
毎日きちんと歯磨きをして、むし歯や歯周病を予防していても、筋力の低下によって食事が楽しめなくなってしまうのは、身体的にも精神的にもとても辛いことですね。
さて、6月からの健康保険改正により、こうした口腔機能に関する検査やトレーニングが、50歳以上の方であれば保険内で受けられるようになりました。
当院でも、口腔機能低下症の検査機器を新たに導入し、スタッフ一同、検査項目・検査方法・トレーニング方法について学んでまいりました。来院される皆さまに、笑顔で話して、美味しく食べて、毎日を楽しんでいただけるよう、しっかりサポートしてまいります。





