学会に参加してきました(日本臨床歯科学会)〜宇部市歯医者
2023.04.04
4月1日2日に所属する日本臨床歯科学会福岡支部の総会と第一回例会に参加してきました。
第一回例会は日本臨床歯科学会理事長、山﨑長郎先生をお呼びしご講演いただきました。
国内外で多数講演され、また著書も多数出版されており、日本の歯科臨床をリードし続ける臨床家であり、その講演内容は多岐に亘り、これからの新しい分野にまで及ぶとても勉強になるものでした。
今回、担当理事として参加人数130名、参加企業19社と過去最大となった会の運営に携わることができ、歯科の勉強はもちろんですが、それ以外にもとても貴重な経験をさせてもらいました。
オンラインは移動もなく便利なものですが、やはり直接仲間と会って、ケースを見て、聞いて、意見を交換する本来の形が、個人的には合っているようです。
今年も時間の許す限り外に出て勉強していきたいと思っています。
Category : 歯科医院の日常
専門医が行う根管治療②ラバーダム防湿の有用性 〜宇部市歯医者(歯の神経の治療)
2023.01.13
あけましておめでとうございます。
寒い日が続きますね。投稿が久しぶりになりました。
今回は、ラバーダム防湿と隔壁の重要性について書かせて頂きます。
近年の根管治療のレベルは、大きく進歩しております。
前回ブログの3DCTだけでなく、デジタルX線写真の精度、歯科用マイクロスコープ、根管長測定器、ニッケルチタンファイルの登場、根管充填のシステムの改良などなど、まだ書き切ることができないほどの治療用器具の登場と開発により、現在の歯科医療は飛躍的にレベルが向上しております。これは、先人の医療従事者の臨床と研究、それに応えてきた患者さん、企業の努力の全てによって、現在私たちはその恩恵を十分に受け、それを治療の度に痛感します。
ただ、これらの機材を使用すれば、根管内の感染を排除でき、完璧な治療ができるかというと、そうではありません。
ラバーダム防湿、隔壁が行われなければ、これらの機材を最大限に引き出すことはできないでしょう。
ラバーダム防湿とは、歯の周りにゴムをかけて、細菌の侵入を防ぐことです。
根管治療やダイレクト修復治療時に、①唾液による細菌汚染や呼気からの水分などを防止し、さらに②薬品や器具の誤嚥、誤飲を防止することもできます。また③術野を限局することで、視野が広がり、よりスポットで見る事が可能になります。
根管治療の成功率を上げるために重要なことは、免疫が働かない根管内の感染を除去することだけでなく、さらなる汚染を起こさせないことがとても重要となります。
つまり、治療中の唾液による細菌感染防止と、次回治療までの仮封時による細菌侵入の管理が大切になります。
左上の写真は、歯の周囲、歯の中がとても感染しており、どれだけ健康な組織が残っているのかわからない状態です。
それらを取り除き、コンポジットレジンで隔壁と呼ばれる防波堤を作製していきます。
これを作製することで、
①ラバーダムをしっかりかけることができる。
②治療中に唾液が染み込んでくるのを防止できる
③治療中に歯の中に薬品をプールすることができ、感染の除去に有利になる
④治療と治療の間の期間に仮の蓋をしっかり詰めることができる。
根管治療の専門医に、ラバーダム、マイクロスコープ、CT、ニッケルチタンファイルのうち1つだけしか使えないけれど、どれを使いますか。と聞くと、大半がラバーダムを選択するのではないでしょうか。ラバーダムは根管治療の成功率に多く影響するからです。
ラバーダムは、1860年代にアメリカで考えられたそうです。約160年前のものが、現代でもとても重要視されていることは、とても素晴らしく、驚きですね。
最新の機材によって治療時間の短縮、治療の精度の向上、切削量の低下など、さまざまな恩恵がありますが、約160年続いていくには、それなりの意味があるのではないでしょうか。
今回は、最新の機材も素晴らしいけれど、ラバーダムと隔壁がそれがなければ始まらない。という内容でした。
歯内療法専門医 塙
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宇部市歯医者 日本臨床歯科学会合同例会2022広島に参加してきました
2022.12.02
先月の11月26・27日に広島にて開催された日本臨床歯科学会合同例会に参加してきました。
全国12支部の代表が2日間に渡り発表する大会で2年に一度開かれます。コロナ禍で延期されていましたので約4年ぶりの開催となります。
僕が所属する福岡支部からは友人であり歯科医師としても尊敬する菊池大輔先生が登壇されました。素晴らしいケースプレゼンテーションに大いに刺激を受けるとともに、他支部の先生方のレベルの高い臨床からも刺激を受け、大変勉強になる2日間でした。
今回学んだことを日々の臨床に取り入れ、これまで以上に精進してまいります。
Category : 歯科医院の日常
専門医が行う根管治療① 3DCTの有用性 〜宇部市歯医者(歯の神経の治療)
2022.11.21
再根管治療の症例
根尖周囲にX線透過像を認めました。
透過像は歯根の分岐部まで及び、また病変との境界明瞭な透過像から嚢胞の可能性も疑いました。
つまり、根尖(根の先端)から分岐部(根の股)にかけて、骨が炎症によって吸収(喪失)し、代わりに嚢胞、もしくは不良肉芽、膿などの病変に置き換わってしまった状態です。
このような、厚い皮質骨(骨の表面の硬い部分)に取り囲まれた病変は、通常のデンタルX線では発見することが困難なこともありますが、歯科用3DCTだと、病変の有無、位置や大きさを把握することが可能になります。
術前3DCT
術前の状況を正確に診断することは非常に大事なことです。
診断を間違えれば、見当違いな治療を行うことになるからです。
また、術前のCTによって、治療の予後を正確に評価することができます。
根管治療術後3ヶ月後のCTでの評価
喪失していた骨が再生していることが確認できます。
病変がある場合、再根管治療の成功率は40~70%と言われています。つまり、根管治療を行なっても骨の再生を認められない場合もありますので、治癒を確認してから次の被せ物へ進んだ方が安心です。
根管治療専門医 塙真樹子
Category : 症例紹介
第7回補綴歯科臨床研鑽会「プロソ’22」 接着ブリッジ
2022.10.31
10月30日、九州大学医学部百年講堂にて開催された日本補綴歯科学会主催、第7回補綴歯科臨床研鑽会「プロソ’22」において演題「前歯部欠損における接着ブリッジの有用性」という内容で日本臨床歯科学会福岡支部会員として講演させていただきました。
技術やマテリアルの進化により、従来のように大きく歯を削らず、患者さんにとってより低侵襲で短期間に治療を行うことができるようになってきている分野である接着ブリッジについてお話しさせていただきました。
講演に至るまでに、患者さんはもとより、当院スタッフや日本臨床歯科学会の友人たちより多大なる協力を受け、無事に終えることができました。感謝です。
今回の貴重な経験を活かして、より一層歯科医療に精進して参りたいと思います。
Category : 歯科医院の日常
宇部市歯医者 根管治療専門医が在籍しています。歯の神経・歯の根の治療・歯内療法
2022.02.28
2022年3月より 第一歯科診療所では自費の根管治療(歯の神経・歯の根の治療・歯内療法)に関しては専門医が行うことになりました。
第一歯科診療所には根管治療(歯の神経・歯の根の治療・歯内療法)の専門医が在籍します。
山口県宇部市で根管治療専門医による治療が受けられます。
今まで保険診療内でしか受けられなかった根管治療を根管治療専門医がマイクロスコープ・CT撮影・ラバーダム防湿・NiTiファイル・MTAセメント・バイオセラミック系材料など専用の材料、器材を使用して治療します。
根の治療がなかなか治らない、根の治療した歯が痛む、歯の神経を取らないといけない虫歯がある。など歯の根の治療に関わる症状にお悩みの方は当院までご連絡ください。
*専門医による歯の根の治療は全て自費治療となります。
他院で抜歯と診断された方、歯の神経の治療で痛みが取れない方などご相談ください。
Category : 歯科医院の日常
宇部市歯医者 虫歯治療をラバーダム防湿下で行いました。歯の神経を守る治療
2021.12.06
咬むと痛みがあるのが主訴で来院されました。
金属を外すと中は虫歯になっていました。
歯の神経の近くまで虫歯が進行していましたが、ラバーダムをすることにより唾液を排除し、神経を取らずにMTAという薬を使い、ダイレクトボンディングにて修復治療しました。
第一歯科診療所ではラバーダムを使用し、極力清潔な環境で歯科治療を行っています。
Category : 症例紹介
宇部市歯医者 ラバーダム防湿 セラミック治療 歯の神経を守る
2021.09.28
術前と術後の写真です。
歯と金属との境目から亀裂が入り、咬合痛と冷痛のため来院されました。
このような場合、安易に除去して治療を行うと歯の神経を抜かなければならなくなることもあります。歯の神経を守るためには唾液の中にいる細菌から治療する際に守る必要があります。そのためにはラバーダムが必要です。
第一歯科診療所では治療に入る前に治療法を説明し、同意を得た上で治療に入ります。
第一歯科診療所には院内歯科技工士がいます。そのため適合の良い補綴物と歯の色調を合わせることができます。
ラバーダム防湿下でセラミックを接着修復
適合と色調の調和が長期安定予後に欠かせないと考えています。
ラバーダムを外した口腔内術後
違和感のない自然な仕上がりを獲得するためには必要な処置を行わなければならないと考えています。
ラバーダムを使用しての治療をご希望される方はご連絡ください。
初診は資料採得と応急処置・説明となります。
2回目からの治療は60〜90分の予約を取らせていただいております。
Category : 症例紹介
宇部市歯医者ブログ ラバーダム防湿とダイレクトボンディング 白い歯 歯ぎしり 虫歯治療
2021.09.13
術前
術中
術後
比較
金属の詰め物(銀歯)の脱離で来院されました。
歯ぎしりがあると金属の詰め物が脱離しやすくなります。強い咬合力は歯の破折や摩耗の原因となりますその結果痛めてしまった歯には症状にあった修復材料と修復方法を選択することが重要です。
ラバーダム防湿下で白い硬質レジンを接着させて修復治療を行いました。
歯ぎしりから歯を守るため、就寝時にマウスピースも作製しています。
第一歯科診療所では症状に合わせた最善の治療法を提供できるよう研修などを通じてスタッフ一同取り組んでいます。
ラバーダムを使用しての治療にご興味ある方はご連絡ください。
Category : 症例紹介
宇部市歯医者ブログ 院内歯科衛生士研修会
2021.09.10
先月8月26日、第3回目となる院内研修会を本田貴子先生を講師にお迎えし、しっかりと感染対策を取りながら行いました。
今回のテーマはプラークコントロールについてでした。
毎日歯磨きをしても効果的なブラッシングができていなければ歯垢を除去することができず、その結果、虫歯や歯周病に歯磨きしているにも関わらずなってしまいます。如何に効率よくプラーク(歯垢)を取ることができるか患者さんに指導するためのスキルと知識を相互実習をしながら、新しい歯ブラシや歯磨き方法を実体験し学びました。
今後の定期検診時のクリーニングで新しい歯ブラシやブラッシング方法をお伝えできると思います。
より衛生的にそしてより健康的な患者さんの口腔内を目指します。
Category : 歯科医院の日常