ラバーダムを用いた歯科治療〜宇部市歯医者
2025.04.22
歯科治療を行う際にラバーダムを使用することで、唾液、血液、呼気から防湿することができるため、歯を修復治療するために使う材料の接着力が格段に向上するなどいろいろなメリットがあります。
お口の中はとても湿度が高いため、治療に使うセラミック・硬質プラスチック、金属などを強固に接着することは難しく、脱離や2次的な虫歯になる可能性が高まります。普段使う接着剤やセロハンテープなどが濡れている場所に接着しないのと同じと考えてもらうと分かりやすいかもしれません。
また治療中も舌や口唇、頬粘膜を排除することができるため視野が広がり、患者さんへの安全性も確保されると共に治療の精度が向上します。唾液中の細菌が付着することで起こる2次的な感染も防ぐため、歯の神経を守ることにもつながります。
1枚目は実際に治療中の写真になりますが、大変深い虫歯で一部歯の神経が露出しましたが、神経を取ることなく治療することができました。
2枚目はその治療の流れになります。銀歯が接着しておらずその下が大きな虫歯になっており、露髄(歯の神経が露出)したため歯髄保護を行なった上で症状が出ないか確認するため一時的な修復処置まで終わらせた状態になります。
ラバーダムがない状態で、唾液が付着しないようにここまで深い虫歯を治療することは難しく、神経を取る処置が必要になります。
当院でラバーダムを使用した治療はすべて自費治療となります。その歯にとってその時最良の治療をすることが長期的な安定した予後に繋がると考えて丁寧な治療をしています。
Category : 症例紹介
学会参加してきました〜宇部市歯医者ブログ
2025.04.16
4月13日、参加会員約100名、参加企業15社が集まる中、福岡にて所属する日本臨床歯科学会福岡支部の総会が行われました。
総会後に鈴木真名先生と山口文誉先生を招聘しマイクロスコープ (歯科用顕微鏡)を使った精密な歯周再生療法をテーマに一日お話ししていただきました。
世界基準の精緻な臨床の数々に最後まで魅了されました。大変わかりやすく解説していただき、とても勉強になりました。
第一歯科診療所では全ての治療室にマイクロスコープを設置し、精密で低侵襲な治療を心掛けています。
また、今年度も引き続き福岡支部の理事を務めることとなりました。学会参加のため休診することもありますのでご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、積極的に参加することで、研鑽に努め、患者さんの治療に還元できるよう頑張りたいと思います。
Category : 歯科医院の日常
研修会に参加してきました〜宇部市歯医者ブログ
2025.04.08
4月6日(日) 東京にて二宮先生、榊先生が主催されるADIのセミナーを受講してきました。
歯にセラミックなどの被せ物をする際、従来の歯の削り方とは違う概念で審美的にそして歯周組織を健全化するバーティカルプレパレーションという形成方法を学んできました。
適応症を見極めて、臨床に取り入れていきたいと思います。
被せ物をしたが、歯の付け根の部分が見えてしまったり、または黒ずんでしまってきたりなどの悩みがございましたら当院にご相談ください。
第一歯科診療所には院内技工士が在籍しているので、今回学んだテクニックも院内で共有することができ、色合わせ、適合精度などディテールにこだわった治療を可能としています。
Category :
研修会で発表してきました。宇部市歯医者ブログ
2025.03.25
3月23日、福岡の中小企業振興センターにて、土屋賢司先生主催のコース受講者が日々の臨床ケースを発表する年に一度のOB会が開催されました。
今回、演者にエントリーし、ケースプレゼンテーションして参りました。治療を行なっていく際に一番大事なことは診査診断ですので、治療のステップに誤りがないか、治療手技に不備がないかを確認することを目的とした発表をしてきました。引き続き精進するよう温かいお言葉をいただくことができ、当日参加していた院内歯科技工士2名も補綴物形態について褒めていただきより一層気を引き締めて臨床にあたることができると喜んでいました。
自己満足にならないよう優れた歯科医師に自分の臨床を見てもらうことは患者さんのためにもとても大事なことだと思っていますので、出来うる限りケースプレゼンテーションをしていきたいと思っています。いつも協力してくれる患者さんに感謝して、日々の臨床に役立てていきます。
Category : 歯科医院の日常
院内の写真撮影してもらいました②〜宇部市歯医者ブログ
2025.02.06
今回は診療室内のご紹介です。
診療室は全室個室となっております。ガラス扉で開放感をもたせて、窓も多く取っています。
患者さんに治療やメインテナンスを落ち着いた空間で受診していただけるよう設計いたしました。
全ての治療室に
・精密治療を行えるようにマイクロスコープ、
・粉塵やウィルスによるエアロゾル感染対策のために口腔外バキューム
・最小限の被曝量で済むデジタルレントゲンで撮影したCTなどの画像やマイクロスコープでの動画像、口腔内写真などを患者さんと一緒に見ていただけるようにチェアー正面に2台のモニター
を設置してスムーズな治療を行う環境を整えています。
そのほか、デジタル分野では口腔内スキャナー・エグゾCAD、滅菌分野ではクラスB滅菌器・高機能器具洗浄機などの医療機器を導入しています。
衛生面では使用する器具の滅菌はもちろんのこと、ディスポーザブル化に努め、患者さんが使用したチェアは毎回アルコールで拭いて消毒しています。
今回とても綺麗な写真を撮っていただきましたので、維持できるよう衛生面にもこれまで以上に気をつけ、患者さんに気持ちよく受診していただけるよう努めて参ります。
Category : 歯科医院の日常
院内の写真撮影してもらいました①〜宇部市歯医者ブログ
2025.02.06
先日、院内の写真撮影をしていただき、データをいただきました。
院内の雰囲気が伝われば幸いです。2回に分けてご紹介いたします。
診療所入口になります。
受付になります。クレジットカード、デンタルローンにも対応しておりますので詳しくは来院時ご相談ください。
待合室になります。混雑しないようゆとりをもってご予約させていただいております。
化粧室になります。治療前、治療後にお使いください。
カウンセリングルームになります。詳しい治療内容の説明やご相談など患者さんと周りを気にせずお話しできるようプライバシーに配慮した作りになっております。
医院入口付近の様子を今回ご紹介いたしました。
医院へのアクセスについてですがお車でお越しの方に1階に4台、医院近くに3台、計7台駐車場をご用意しています。
また常盤町2丁目バス停がすぐ近くにございますのでバスで来られる方にも大変便利かと思います。
この度の改装に際し、昨今の情勢を考慮して、セキュリティー強化目的と我々スタッフ・患者さんの双方に有益であるように1階駐車場、2階待合室及び診療室内に防犯カメラを備え付けております。どなた様も安心して受診していただける環境作りに努めていますのでご了承ください。
Category : 歯科医院の日常
第9回日本臨床歯科学会合同例会in名古屋にて発表しました〜宇部市歯医者ブログ
2025.01.30
昨年の10月26・27日のこととなりますが、所属する日本臨床歯科学会が2年に一度開催する合同例会に福岡支部代表として症例発表させていただきました。
全国12支部から代表が選ばれ600名を超える会員が名古屋に集まる中で歌舞伎で有名な御園座を会場にして盛大に行われました。
歯科医師として大変貴重な経験を積むことができました。合同例会に向けて、日頃からお世話になっている福岡支部の先生方、いつも一緒に臨床を頑張ってくれているスタッフ、そして快く協力してくださった患者さんに感謝申し上げます。
また学会開催中はスタッフと共に名古屋に研修を兼ねて参加しましたので休診しご迷惑をお掛けした患者さんもいたことと思います。
身に余る光栄な機会を与えていただきましたので、自分なりに期待に応えるためしっかり準備し臨んだ分、緊張はしましたが本番はとても楽しい時間を過ごすことができました。御園座の舞台は最高でした。
あまりに大きな出来事でしたのでなかなか気持ちの整理がつかずブログも止まってしまっていましたが、その他にもいろいろと研修会に参加していますので今後はしっかり発信していきたいと思います。
Category : 歯科医院の日常
マイクロサージェリー研修会に参加してきました〜宇部市歯医者ブログ
2025.01.30
1月25・26日の2日間に渡り、東京にて行われましたマイクロサージェリー・ベーシックコースを受講してきました。
講師の山口文誉先生にとても丁寧に講義と実習を教えていただきました。基本的な知識からハイレベルな手技まで幅広く学ぶことができ大変有意義な研修会でした。
マイクロスコープを使用することで歯周病が原因で歯を支える歯茎や骨を失ってしまった場合に従来よりもより低侵襲に治療することができるため最小限の外科的アプローチで歯周組織を再生することができます。
再生療法を成功に導くためには適切な診断とマイクロサージェリー用の治療器具、マイクロスコープ、訓練されたスタッフなど環境がとても重要です。
より精度の高い歯科治療を提供することができるようこれからも努めて参ります。
2日間マイクロスコープを覗きっぱなしで大変でしたが自分のスキルと知識が向上する実感が得られてとても楽しかったです。
Category : 歯科医院の日常
歯が欠けた・銀歯が取れた場合にラバーダムを使った歯科治療〜宇部市歯医者ブログ
2024.09.04
銀歯が外れてしまった、銀歯を入れた歯が虫歯になったなど一度修復治療した歯がトラブルを起こすことがあります。
さまざまな原因から起こりますが、なるべく再治療にならないためにどうしたらいいのか、また起こった場合にどうしたらいいのか。
第一歯科診療所では原因の追求と改善策を取ることが重要と考えています。その一つにラバーダムを使用することが挙げられます。
写真は奥から2番目の歯が欠けた銀歯の状態(左)銀歯を外した状態(中央)虫歯を除去した状態(右)になります。
治療中に露髄(歯の神経に触っています)していますが、ラバーダムをすることで歯髄(歯の神経)を保存することができます。
VPT(歯髄温存療法)、MTAという薬を使って歯髄を温存しています(写真)
ラバーダムをすることなく歯の神経に近い深い虫歯を治療すると治療後の強い痛み、または神経を取らなければならなくなることがあります。
神経を保護した後、乾燥している状態で接着作業に入ります(写真)
この時にラバーダムなしに湿潤下で接着させた場合成功率は格段に下がります。
術前・術後(写真)
神経を取って一番奥歯のように銀歯を被せなくて済むことができました。
金属を入れた歯全てが悪くなるわけではありませんが、プラークコントロール・咬む力の強さ・歯ぎしり・咬み合わせ・歯並び・遺伝などいろいろな要素が複雑に絡み合ってトラブルを引き起こします。
患者さん一人一人原因は違いますので個別にしっかりと診断していきます。
一度削ってしまうと元には戻せない大切な歯、治療を行う際に極力その歯にとって優しい治療を行うように考えて、説明しています。
Category : 症例紹介
研修会に参加してきました。宇部市歯医者ブログ
2024.09.04
9月1日(日曜日)に所属する日本臨床歯科学会福岡支部研修会に参加してきました。
東京都ご開業の歯科医師 内山徹哉先生と神奈川県ご開業の歯科技工士 間中道郎先生を招聘し、『 Aiming for dental treatment that achieves longevity while minimizing invasiveness』という演題で1日講演していただきました。
歯科医師と歯科技工士が共通認識を持って連携することで、患者さんにとって最良な補綴物を提供できることを素晴らしい臨床と大変美しい技工物を写真で見せていただきながら講演していただきました。
双方の理解と、それぞれに知識と技術がなければ達成できない臨床レベルの高さに大変勉強になり有意義な1日となりました。
当院所属の歯科技工士2名も当日参加しており、講演後早速取り入れていこうと話しておりました。
いろいろな歯科技工物は緻密な作業をする歯科技工士がいなくては患者さんに提供することができません。既製品で賄うことができないため完全オーダーメイドです。
繊細なお口のなかに安全安心で精度の高い技工物を入れるには専門的知識と技術と経験、芸術的センスを持った歯科技工士にお願いすることが重要だと思います。
第一歯科診療所では全てのスタッフが常に研鑽を積み、患者さんにとって最良であり最新の治療を行なえるよう努めています。
Category : 歯科医院の日常