歯が欠けた・銀歯が取れた場合にラバーダムを使った歯科治療〜宇部市歯医者ブログ
2024.09.04
銀歯が外れてしまった、銀歯を入れた歯が虫歯になったなど一度修復治療した歯がトラブルを起こすことがあります。
さまざまな原因から起こりますが、なるべく再治療にならないためにどうしたらいいのか、また起こった場合にどうしたらいいのか。
第一歯科診療所では原因の追求と改善策を取ることが重要と考えています。その一つにラバーダムを使用することが挙げられます。
写真は奥から2番目の歯が欠けた銀歯の状態(左)銀歯を外した状態(中央)虫歯を除去した状態(右)になります。
治療中に露髄(歯の神経に触っています)していますが、ラバーダムをすることで歯髄(歯の神経)を保存することができます。
VPT(歯髄温存療法)、MTAという薬を使って歯髄を温存しています(写真)
ラバーダムをすることなく歯の神経に近い深い虫歯を治療すると治療後の強い痛み、または神経を取らなければならなくなることがあります。
神経を保護した後、乾燥している状態で接着作業に入ります(写真)
この時にラバーダムなしに湿潤下で接着させた場合成功率は格段に下がります。
術前・術後(写真)
神経を取って一番奥歯のように銀歯を被せなくて済むことができました。
金属を入れた歯全てが悪くなるわけではありませんが、プラークコントロール・咬む力の強さ・歯ぎしり・咬み合わせ・歯並び・遺伝などいろいろな要素が複雑に絡み合ってトラブルを引き起こします。
患者さん一人一人原因は違いますので個別にしっかりと診断していきます。
一度削ってしまうと元には戻せない大切な歯、治療を行う際に極力その歯にとって優しい治療を行うように考えて、説明しています。
専門医が行う根管治療① 3DCTの有用性 〜宇部市歯医者(歯の神経の治療)
2022.11.21
再根管治療の症例
根尖周囲にX線透過像を認めました。
透過像は歯根の分岐部まで及び、また病変との境界明瞭な透過像から嚢胞の可能性も疑いました。
つまり、根尖(根の先端)から分岐部(根の股)にかけて、骨が炎症によって吸収(喪失)し、代わりに嚢胞、もしくは不良肉芽、膿などの病変に置き換わってしまった状態です。
このような、厚い皮質骨(骨の表面の硬い部分)に取り囲まれた病変は、通常のデンタルX線では発見することが困難なこともありますが、歯科用3DCTだと、病変の有無、位置や大きさを把握することが可能になります。
術前3DCT
術前の状況を正確に診断することは非常に大事なことです。
診断を間違えれば、見当違いな治療を行うことになるからです。
また、術前のCTによって、治療の予後を正確に評価することができます。
根管治療術後3ヶ月後のCTでの評価
喪失していた骨が再生していることが確認できます。
病変がある場合、再根管治療の成功率は40~70%と言われています。つまり、根管治療を行なっても骨の再生を認められない場合もありますので、治癒を確認してから次の被せ物へ進んだ方が安心です。
根管治療専門医 塙真樹子
宇部市歯医者 虫歯治療をラバーダム防湿下で行いました。歯の神経を守る治療
2021.12.06
咬むと痛みがあるのが主訴で来院されました。
金属を外すと中は虫歯になっていました。
歯の神経の近くまで虫歯が進行していましたが、ラバーダムをすることにより唾液を排除し、神経を取らずにMTAという薬を使い、ダイレクトボンディングにて修復治療しました。
第一歯科診療所ではラバーダムを使用し、極力清潔な環境で歯科治療を行っています。
宇部市歯医者 ラバーダム防湿 セラミック治療 歯の神経を守る
2021.09.28
術前と術後の写真です。
歯と金属との境目から亀裂が入り、咬合痛と冷痛のため来院されました。
このような場合、安易に除去して治療を行うと歯の神経を抜かなければならなくなることもあります。歯の神経を守るためには唾液の中にいる細菌から治療する際に守る必要があります。そのためにはラバーダムが必要です。
第一歯科診療所では治療に入る前に治療法を説明し、同意を得た上で治療に入ります。
第一歯科診療所には院内歯科技工士がいます。そのため適合の良い補綴物と歯の色調を合わせることができます。
ラバーダム防湿下でセラミックを接着修復
適合と色調の調和が長期安定予後に欠かせないと考えています。
ラバーダムを外した口腔内術後
違和感のない自然な仕上がりを獲得するためには必要な処置を行わなければならないと考えています。
ラバーダムを使用しての治療をご希望される方はご連絡ください。
初診は資料採得と応急処置・説明となります。
2回目からの治療は60〜90分の予約を取らせていただいております。
宇部市歯医者ブログ ラバーダム防湿とダイレクトボンディング 白い歯 歯ぎしり 虫歯治療
2021.09.13
術前
術中
術後
比較
金属の詰め物(銀歯)の脱離で来院されました。
歯ぎしりがあると金属の詰め物が脱離しやすくなります。強い咬合力は歯の破折や摩耗の原因となりますその結果痛めてしまった歯には症状にあった修復材料と修復方法を選択することが重要です。
ラバーダム防湿下で白い硬質レジンを接着させて修復治療を行いました。
歯ぎしりから歯を守るため、就寝時にマウスピースも作製しています。
第一歯科診療所では症状に合わせた最善の治療法を提供できるよう研修などを通じてスタッフ一同取り組んでいます。
ラバーダムを使用しての治療にご興味ある方はご連絡ください。
宇部市 歯医者 歯根嚢胞で失った奥歯にインプラント治療
2021.08.04
大きな歯根嚢胞のため抜歯をした部位に両隣在歯を削って被せてつなげるブリッジではなくインプラント治療を選択されました。
術前の審査・診断を十分に行い、治療計画に基づいた適切な外科処置、補綴治療を行えば、失った部位に自然感のある修復治療を行うことができます。
写真は術後(奥から2番目)インプラント上部構造装着後
装着前の上部構造です。
第一歯科診療所で使用するインプラントはほぼ全てストローマン社のスイス製インプラントです。
宇部市歯医者 ラバーダムを使用したダイレクトボンディング 虫歯治療
2021.07.19
写真左上が術前です。見た目は分かりませんが歯の間に虫歯ができています。ラバーダム防湿し、プラークを染め出して綺麗に洗浄し、虫歯の細菌がいない状態にしてから感染牙質を除去していきます。この時にラバーダムをしていないと細菌が削った歯の中に侵入してしまい2次虫歯の原因となります。患部を完全に除去したのち、乾燥した状態で接着操作を確実に行いダイレクトボンディング治療を行なっています。
口腔内は唾液や呼気で湿っています。湿潤な状態ではきちんと接着しないと考えています。ダイレクトボンディングにはラバーダムが必須と思います。
右下が術後です。最小限の削除で治療を終えることができました。
下の写真は術前(左)術後(右)の拡大です。
第一歯科診療所では確実な治療ステップを踏むために必要な治療器具の導入と技術・知識の習得にスタッフ一同日々努めています。
宇部市歯科ブログ 銀歯を白い歯に変えたい ラバーダム ダイレクトボンディング
2021.04.14
奥歯の金属の詰め物を白くしたいと来院されました。
金属を除去する際に金属粉が出ますが、これが歯肉に入り込んでしまうと歯肉の黒ずみ(メタルタトゥー)の原因になります。
ラバーダム防湿を術前からすることで金属粉の口腔内への飛散を防止することができます。またうっかり飲み込んでしまうなどの誤嚥防止にもなります。
防湿することで接着力が格段に向上し、自然観が生まれます。
写真は上から術前・術中・術後です。
第一歯科診療所ではラバーダム防湿の良い点を治療に取り入れています。
*自費診療となります。1回の処置(治療時間約1時間)で終わりますが、初診時に資料採得・必要あればクリーニングをしますので原則2回目以降の処置となります。
ダイレクトボンディング費用はこのケースの場合¥44.000となります。
治療希望・ご質問などございましたらご連絡ください。
宇部市歯医者ブログ ラバーダム防湿下で歯の神経を残すセラミック治療
2021.03.02
咬むと鋭い痛みが走り、その痛みが徐々に強くなってきたとのことで来院されました。金属の詰め物(銀歯)が入っていましたが、強い咬合力により脱離しており、歯に亀裂(歯冠破折)を起こしている状態でした。
歯の神経を取る処置(抜髄治療)も考えましたが、いろいろなリスクもお話した中で歯の神経を温存する治療法を患者さんは選択されました。
割れている歯を補強するため、ラバーダム防湿して亀裂に沿ってファイバーリボンを接着し、型取り、セラミック修復しました。
ラバーダムをすることで乾燥状態で強固に接着させることができます。
接着に際してもラバーダムし、歯を綺麗に清掃し、セラミック側も特殊な処理を施します。
唾液や呼気で濡れている状態とでは接着度合いが全く違います。
セラミック素材はe-max pressを選択しています。
費用は税抜き¥70.000-です。
第一歯科診療所では患者さんお一人お一人に対して、またその歯その歯の状態に対して最適な治療法を提供するよう診療体制を整えています。
治療に関して最善を尽くしますが、やむを得ず治療計画を変更したり、全ての患者さんに同様の治療を施すことができない場合もあることをご了承ください。
インプラント治療について 宇部市歯医者
2021.01.09
当院ではインプラント治療に際し、安全を期すためサージカルガイドを用いています。
インプラント手術を行う前に術部のCT撮影を行い、撮影デジタルデータをシミュレーションソフトに取り込みます。ソフト上でインプラント埋入ポジションを明確に決め、それを元に正確なサージカルガイドを作製します。
2次手術が必要な場合は最小限の侵襲(腫れや痛みが少なく)済むように症例ごとに検討しています。
上の写真は2次手術直後です。最小限の切開を行うことにより、痛みもなく1週間後に型取りを行いました。
最終補綴物が装着された写真です。ご自分の天然歯と同じように気にすることなく食事ができ、歯磨きなどのお手入れも変わりません。
インプラント治療はかなり確立された治療法ですが、事前の診査・診断が大変重要であり、その後のメインテナンスもプロフェッショナルトゥースケアが必要です。
第一歯科診療所では治療が終わった後も大切だと思っています。治療した部位が何事もなく長期にわたる安定した予後を得るために何が必要かをいつも考えながら治療しています。