仮歯(プロビジョナルレストレーション)審美インプラント
2017.08.23
インプラントを埋入後、治癒を待ち(通常1か月半)最終補綴物を作製・装着するのですが、その前に一度仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着し様子をみることが重要です。
上の写真の状態からいきなり最終的な被せ物を作製するといろいろな不具合を生じることがあります。上下のかみ合わせの違和感、隣在歯との隙間、歯牙(被せ物)の形態の不備や歯肉との隙間が生じたりが考えられます。
一度 仮歯を装着することによって、これらの不具合が出るかを確認し、あれば仮歯を調整することにより解消し、なければ最終補綴物作製へと移行します。
この工程をはさむことでより精度が高く、違和感の少ない歯を入れることができます。
下の写真は仮歯(プロビジョナルレストレーション)が入った状態です。
審美性の獲得にもプロビジョナルレストレーションは大変重要な役割をします。
インプラント治療の成功には最適な埋入ポジションと適正な形態の最終補綴物装着が重要です。
第一歯科診療所ではシミュレーションソフトを使ったサージカルガイド、院内技工で作製したプロビジョナルレストレーションを使用しております。
歯ぐきが歯磨きで痛い・物が詰まる
2017.07.27
歯磨きの際に歯ぐきが痛くて磨けない・食べ物が詰まりやすいなどの症状がありました。
インプラント周りの歯肉が不足し頬粘膜が近いためにこうした症状が起こります。
マイクロスコープを用いて上顎口蓋粘膜から採取した上皮付き粘膜を患部に移植することによりブラッシングしやすい環境にします。
第一歯科診療所では歯肉移植などの外科処置はマイクロスコープを使用するので術後の腫れや痛みが軽減し、またマイクロスコープ用の細い糸を使用するため治癒が格段に速く傷跡も目立たないようにすることができます。
審美インプラント・研修会参加報告
2017.07.24
7月23日(日曜日)に当院歯科技工士2名と一緒に歯科スタディクラブ 月臨会主催の講演会に参加するため大阪に行ってきました。 演者の中川雅裕先生はスタディクラブ 5Dのインストラクターを務めていらっしゃる著名な臨床家です。緻密な治療計画と素晴らしい手技の症例の数々に大変勉強になった一日でした。
インプラント治療を成功に導くためには各患者さんに合った治療計画を立てることが重要であり、診断力がとても大切になってきます。
審美的にインプラント治療を行うことは見た目だけではなくその後の磨きやすさなどのメインテナンスにも関係してきます。
第一歯科診療所では歯科医師の技術・知識を高めるだけではなく歯を作る歯科技工士の知識・技術も高めそれらを共有し、患者さんにより良い治療を施せるよう日々努力しております。
写真は当院で前歯部欠損部にインプラント治療した症例で最終補綴物装着時です。
福岡SJCDテクニシャンセミナー会員発表
2013.08.27
8月17・18日に行われた福岡SJCDテクニシャンセミナーに第一歯科診療所技工士2名と参加して来ました。
今回の例会は講師に技工士の櫻井保幸先生をお迎えして、午前は4名の技工士会員が症例発表を行い、それに対するディスカッションと講師からのアドバイスを受け、午後は櫻井先生の講演「SJCDコンセプトに基づく歯科技工」〜チーム医療に必要な知識・情報・技術〜というスケジュールでした。
会員発表においては当院技工士の倉重くんも「正中離開の審美的な回復」というテーマで症例発表を行いました。準備にも時間をかけ緊張しながらも丁寧な発表に高い評価をもらうことが出来ました。
症例の一部をご紹介します。
術前(歯牙破折で来院されました)
第一歯科診療所で作製されたオールセラミッククラウンとラミネートベニア
最終補綴物装着後の術後
櫻井先生の講演はSJCDのコンセプトをドクターと共有することにより、どのような状況にあっても、Esthetic・Function・Biology ・Structureを整理することにより円滑な仕事ができるというお話をされ、また数々の素晴らしい技工を見せていただくことができました。
今年から福岡SJCDの理事を仰せつかっており、テクニシャンセミナーは担当理事ということもあり初めてのことが多く大変研修以外にも勉強になることが多かったです。