東京麻布十番のクリニックへ研修に行きました② 〜訪問歯科編〜

    1日目は、朝の8時に麻布十番商店街歯科さんに集合して、訪問用の機材や道具を準備などを見学しました。

    麻布十番商店街歯科さんでは、訪問診療にも力をいれておられました。

    大阪でも、訪問歯科を開業されている大谷先生が人道指揮を取られ、総勢8名で出発しました。

    午前中は、介護老人保健施設と精神科病院へ行きました。

    介護老人保健施設では、リハビリ中の患者さんが多く入院されており、入院中に義歯が合わなくなってしまった方や、手の麻痺などにより口腔内清掃が満足にできない方などを拝見しました。また、嚥下もうまくできない方も診察していました。

    口腔内清掃は、院内のスタッフの方だけでは、時間的余裕もなく、口腔内という見えにくい場所での操作もなかなか難しく、専門的知識を持った衛生士が、時間をとって1週間に1度クリーニングをした方が、口腔内の環境は保たれます。

    訪問歯科の難しいところは、患者さんの全身状態によって、どこまでの治療を行えるか。そして、限られた設備でどこまで治療できるか。ということだと思います。

    午後は、特別養護老人ホームに行きました。

    午前中とは異なり、要介護の高齢者の方の施設です。

    それぞれのお部屋へ伺い、歯科衛士の方が、口腔内清掃を丁寧に行い、先生が全ての患者さんに義歯の調整や世間話しなどを行っていました。

    入院している患者さんや、入居している方は、いつ退院できるか、や自宅ではないための不安を持っている患者さんも多いように見えましたが、そんな中で、大谷先生と、衛生士、歯科助手が明るい雰囲気の中で世間話しをしたり、笑い合ったりすることで、治療だけでなく1週間に一度の楽しみの時間を作っている。というようにも感じました。

    宇部市歯医者

    訪問歯科は、患者さんの口腔内を改善するだけでなく、1週間に1回の楽しみを与える仕事でもあるのだな。と感じました。

    第一歯科に来院されている患者様で、通院が難しくなってきた方や、施設に入居される患者様も増えてきました。

    そのような患者さんのお力になれる方法はないかな。と今回、研修に行かせていいただきました。

    写真は、介護老人施設での準備を教わっているところです。

     

    東京麻布十番のクリニックへ研修に行きました① 〜小児歯科編〜

    9月19日、20日の2日間に、歯科医師の塙と衛生士2名、歯科助手1名で、東京都麻布十番商店街歯科さんへ研修に伺わせていただきました。

    塙先生は、現在も麻布十番商店街歯科さんで、根管治療を専門として治療されています。

    今回の研修の目的は、

    ①子どもの口腔機能発達の診査やトレーニング方法、フッ素やシーラントなどの予防に関して学ぶこと。

    ②高齢者や要介護者への訪問歯科を学ぶこと。

    ③院内の動線や、器材の配置などをより改善すること。

    ④他院の衛生士、歯科助手との交流を深め、意見交換し、知識を向上すること。

    宇部市歯医者

     

    麻布十番商店街歯科さんは、院長先生が小児歯科の専門医であり、小児の口腔機能の発達と虫歯予防に力を入れているため、多くの子どもの患者さんが来院されていました。

    小児の年齢に応じたフッ素量や、歯ブラシの選択方法、マイクロスコープを使用したシーラント塗布など、子どもが嫌がらないような工夫がたくさんされていて、とても勉強になりました。

    第一歯科でも、今後マイクロスコープを使用してのシーラント塗布を取り入れていこうと思います。

    もう一つ、小児の口腔機能発達に関してです。

    最近よく目にするポカン口や、低位舌などお聞きになることはありますでしょうか。

    低位舌は乳児嚥下の方法のまま幼児期に移行してしまう子に生じやすく、ポカン口は唇の筋肉があまり使えていないことで起こります。小児の段階で、適切に口腔機能の発達のトレーニングを介入してあげることで、これらが改善していくことがあります。

    また、これをそのままにすることで、口腔機能だけでなく、歯並びや顎の形も変形する可能性もあります。

    小児の段階での虫歯予防や、口腔機能低下の予防などによって、大人になった時に大きな治療をしないためにも、とても大事で、興味深い分野です。

    今後当院でも、小児の口腔機能の診査とトレーニングに力を入れて、第一歯科に来院されている小児の患者さんのサポートをしていきたいと思いました。

    写真は、ラバーダムとマイクロスコープを使用して、シーラントを行っているところです。

     

    7月、8月の勉強会

    第一歯科診療所では、月に1回の勉強会を行っております。

    7月は、マイクロスコープの勉強会を行いました。

    当院では、全室にマイクロスコープを導入しており、また技工士2名もマイクロスコープで技工物を作っているので、マイクロスコープが身近であり、無くてはならない相棒になっています。

    現在は、歯科医師だけでなく、衛生士でのクリーニングや、虫歯や歯石の見逃しや、亀裂のチェックなどをマイクロスコープで行っており、改めて、マイクロスコープ使用時のポジショニングや、セッティング、アシスタントワークの復習などを行い、歯科医師、衛生士が確実に操作できるように、勉強会を行いました。

    また、マイクロスコープの優れているところは、拡大視野で治療やチェックができること。だけではなく、記録として残して、それを患者様と共有することができる。というところも大きな特徴です。

    これからも、マイクロスコープを活用して診療して行きたいと思います。

     

    8月の勉強会は、ラバーダム防湿を行いました。

    第一歯科診療所の、診療で欠かせないアイテムの1位、2位はマイクロスコープとラバーダムです。

    ラバーダム防湿には、たくさんの利点があります。

    治療している歯に唾液が入らないようにする。のはもちろんですが、削りかすの金属や、感染組織が喉に流れないようにする。感染対策としてとても大事なツールです。ただそれ以外にも、治療する歯だけを明示することで、治療時に集中度が増す。また、口の粘膜などを器具で傷つけるリスクを下げたり、舌の動きを抑制することで、治療がしやすくなる。など、本当にありがたい相棒です。

    宇部市歯医者

    普段、技工士は1つ上の階の技工室で、補綴物を作製しているので、診療室でどのように治療しているのかわかりません。

    そこで、技工士も参加して、全員でラバーダム防湿を行いました。宇部市歯医者

    宇部市歯医者

    ラバーダム防湿は、とても大事な操作ですが、慣れないと、とても時間が掛かってしまいます。時間が掛かれば、その分チェアタイムが必要になるので、練習がとても大事です。

    また、今回、スタッフ全員でラバーダム防湿の練習をすることで、お互いの仕事内容を理解し合えたのが大きな収穫でした。

    歯科治療は患者さん1人の治療に対しても、クリーニング、虫歯の治療、型取り、技工物の作成など、いくつもの工程がチームで進んでいきます。普段は分担していても、このように一緒に学ぶことで、スタッフ全員が流れを共有でき、よりスムーズで安心できる治療に繋がります。

    来月の勉強会は、マイクロスコープとラバーダムを使用して、実際に模型を削ってみる。をテーマにしております。

    まだまだ、暑いですが、水分補給とあわせて、ぜひお口の健康にも気を配ってくださいね。

    歯科医師 塙

     

    学会参加していいきました〜宇部市歯医者ブログ

    宇部市歯科

    さる7月6日(日)日本臨床歯科学会福岡支部例会が福岡市電気ビルにて開催されましたので、参加してきました。

    今回は矯正歯科、その中でもアライナー矯正(マウスピース矯正)について東京都ご開業の五十嵐裕二先生を講師にお招きし講演いただいた。矯正治療の分野もデジタル化が進み、初期の診断にAIを活用しているのですが、それだけに頼ることなく緻密な診断とプランニングで素晴らしい治療結果をお示しくださり大変勉強になった。

    当院ではマルチブラケットによる矯正治療を行っており、マウスピース矯正を導入することを見送ってきた経緯があります。

    今回、きちんとした術前の治療プランニング、正確な治療の過程でのモニタリングを行うことで素晴らしい結果を出すことができると理解することができましたので、導入に向けて準備してまいります。

    テンピュール-MED デンタルネックピローを導入しました〜宇部市歯医者ブログ

    宇部市歯医者

    当院では治療内容によって60〜120分のご予約のお時間をいただく場合があります。

    長時間の治療や手術時に患者さんの首と頭部の負担をやわらげて、リラックスした環境で治療を受けていただくために、テンピュールMEDデンタルネックピローを導入しました。

    NASAの宇宙飛行士のためのシート素材として開発され、以来多くの人に愛用され、快適な空間を創造しているブランドです。

    圧力分散機能と人間工学的なデザインが、首と頭部を正しくサポート。液体のような弾力でゆっくりと動くようにフィットします。

    歯科治療専門に開発された枕は、治療時の緊張感をやわらげ安心感を与えてくれます。

    山口県歯医者

    防水・耐薬品性をもつPUカバー付きなので、カバーははずして洗ったり拭いたりすることができ、衛生面でも安心です。当院ではその上にディスポーザブルのヘッドカバーをしています。

    第一歯科診療所は患者さんにとって快適な診療空間を目指しています。今回すべてのチェアーに導入しましたのでメインテナンスや治療の際に是非心地よさを体感してみてください。

    日本臨床歯科学会に参加してきました〜宇部市歯医者ブログ

    さる6月15日(土)、電気ビル共創館にて日本臨床歯科学会福岡支部第2回例会が開催されましたので参加してきました。

    東京都でご開業の北原信也先生を招聘し、歯科治療の領域で進むデジタル化の今をご講演していただきました。従来の歯の模型を取るための型取りから診査診断にいたるまで口腔内スキャナー・CT・フェイススキャン・CADソフト・CAM加工機を使用することでフルデジタル化が可能な時代となったと実感することができる内容で大変興味深く朝から夕方までの長時間でしたがあっという間の一日でした。

    山口県歯医者

    当院2名の技工士も参加しておりましたので、講演後に大変有意義なディスカッションもすることができました。

    第一歯科診療所では被せ物などの補綴物をCAD/CAMで作製していくのですが、今後あらゆる補綴物を院内でフルデジタルで行うことができる環境を整えてる最中ですので大変参考になりました。

    山口県歯科

    デジタル化のメリットは患者さんの治療における安全性の向上や身体的負担を軽減することができることですので、今後も積極的に取り入れて、技工部門も機材の導入をしていきたいと考えています。

    日本臨床歯科学会学術大会に参加してきました:宇部市歯医者ブログ

    さる5月18日(日)、福岡市電気ビル共創館にて日本臨床歯科学会学術大会が開催されましたので参加してきました。

    宇部市歯科

    全国12の支部から295名が参集し、終始活気ある学会でした。

    宇部市歯医者

    基礎研究から臨床症例まで幅広く学べ、大変有意義な研修になりました。

    宇部市歯医者

    福岡での学術大会開催は初めてのことでしたが、福岡支部会員が結束して、盛会裏に閉会することができました。

    インプラント研修会に参加してきました

    さる5月11日、大阪淀屋橋にてインプラントの研修会に参加してきました。リトアニアのリンケヴィチウス先生が発案されたゼロボーンロスコンセプトを日本に導入し、素晴らしい成績を残されている兵庫県後開業の粟屋英信先生のセミナーを受講しました。

    宇部市歯科

    ゼロボーンロスコンセプトのメリットは長期的なインプラント周囲の骨と歯肉の安定であり、審美的にも患者さん満足度が高い治療と言えるところです。

    宇部市歯科

    実際のインプラント手術時間は変わらないのですが、骨と歯肉を維持するための補綴的な処置に時間がある程度かかります。当院にはインプラント補綴に精通した歯科技工士が常駐しています。そのため患者さんのチェアタイムの短縮もできると思い導入することとしました。

    審美的なインプラントご希望の方はご相談ください。

    ラバーダムを用いた歯科治療〜宇部市歯医者

    山口県歯医者

    歯科治療を行う際にラバーダムを使用することで、唾液、血液、呼気から防湿することができるため、歯を修復治療するために使う材料の接着力が格段に向上するなどいろいろなメリットがあります。

    お口の中はとても湿度が高いため、治療に使うセラミック・硬質プラスチック、金属などを強固に接着することは難しく、脱離や2次的な虫歯になる可能性が高まります。普段使う接着剤やセロハンテープなどが濡れている場所に接着しないのと同じと考えてもらうと分かりやすいかもしれません。山口県歯医者

    また治療中も舌や口唇、頬粘膜を排除することができるため視野が広がり、患者さんへの安全性も確保されると共に治療の精度が向上します。唾液中の細菌が付着することで起こる2次的な感染も防ぐため、歯の神経を守ることにもつながります。

    1枚目は実際に治療中の写真になりますが、大変深い虫歯で一部歯の神経が露出しましたが、神経を取ることなく治療することができました。

    2枚目はその治療の流れになります。銀歯が接着しておらずその下が大きな虫歯になっており、露髄(歯の神経が露出)したため歯髄保護を行なった上で症状が出ないか確認するため一時的な修復処置まで終わらせた状態になります。

    ラバーダムがない状態で、唾液が付着しないようにここまで深い虫歯を治療することは難しく、神経を取る処置が必要になります。

    当院でラバーダムを使用した治療はすべて自費治療となります。その歯にとってその時最良の治療をすることが長期的な安定した予後に繋がると考えて丁寧な治療をしています。

    学会参加してきました〜宇部市歯医者ブログ

    4月13日、参加会員約100名、参加企業15社が集まる中、福岡にて所属する日本臨床歯科学会福岡支部の総会が行われました。

    総会後に鈴木真名先生と山口文誉先生を招聘しマイクロスコープ (歯科用顕微鏡)を使った精密な歯周再生療法をテーマに一日お話ししていただきました。

    世界基準の精緻な臨床の数々に最後まで魅了されました。大変わかりやすく解説していただき、とても勉強になりました。

    宇部市歯科

    第一歯科診療所では全ての治療室にマイクロスコープを設置し、精密で低侵襲な治療を心掛けています。

    また、今年度も引き続き福岡支部の理事を務めることとなりました。学会参加のため休診することもありますのでご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、積極的に参加することで、研鑽に努め、患者さんの治療に還元できるよう頑張りたいと思います。

     

このページの先頭へ